
◆宮中の行事、皇室の祭祀、新年
(一)※皇室祭祀
明治十四年に制定された「皇室祭祀令」に基づいて行われる。大祭と小祭に分けられ、大祭は天皇自らが行い、小祭は掌典長(しょうてんちょう)(天皇家の私的内廷組織)が指揮する。天皇はそれに拝礼する形をとる。
皇室祭祀は、主として吹上御苑(ふきあげぎょえん)にある宮中三殿(賢所・皇霊殿・神殿)で行われるが、先帝を祀る山稜でも行われる。戦前は、こうした祭祀には総理大臣はじめ多くの参列者があったが、昭和二十年の「政教分離」により、今では天皇家の私的行事の色彩が濃くなっていく。
(二)※歳旦祭(さいたんさい)
年始の小祭。元旦早朝に「四方拝(しほうはい)」(伊勢神宮、山稜および四方の神々を遥拝する新年最初の祭)の後、五時半から、宮中三殿で掌典長(しょうてんちょう)(天皇家の私的内廷組織)が天皇の代理として五穀豊穣と国民の加護を祈る。
(三)※元始祭(げんしさい)
一月三日、年始にあたり皇統の祖と由来を祝い、国家と国民の繁栄を宮中三殿で祝う大祭である。天皇が拝礼し告文(つげぶみ)を奏す。このとき、皇族、宮内庁長官も列席する。
スサノヲ (スサノオ)
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