
◆2012年 新年のメッセージ1
自然破壊や人口増大など地球規模の危機が心配されている今、国際的な金融危機など現代文明に限界を見えてきた今、また大震災や原発事故に見舞われ復興に取り組む今、新しい価値観のもと、世界のあり方や、社会のあり方、人のあり方が模索されています。
また、この国に生きる日本人として、多くの人が「日本」とは何か?「日本人」とは何か?を真剣に考え始めたようです。
しかし今までの多くの日本人は、「日本」「日本人」のことにそれほど関心がなく、新しいものや外からの情報に翻弄され刹那的に行動してきたようにも思えます。このような自らの拠り所をなくした根無し草のように漂う姿を見ていると、これからのこの国の行く末に不安を感じていました。
今からでも遅くないと思います。自分たちのアイデンティティを見つめ直し、この日本列島の自然と風土の中で作り出してきた日本人と日本文化を知り自覚することが必要だと思います。
確かに国際化が叫ばれ世界のことを知ることは重要ですが、本当の意味で国際人になるためにも、自分を自国をしっかり伝えることが出来ての国際化・国際人だと思います。
特に日本の伝統文化・神話・古代史や地域に残る風習・祭り・行事など、古代人から現代人まで地下水脈のようにつながる精神世界を自覚することは重要です。日本の地域に残る風習や祭りは、豊かな森と水の日本列島という風土が醸し出した世界観(素朴な神々の世界観)の記憶だからです。
私たちは普段、こういう事(古代からの世界観)を意識することなく生活しています。しかし、気付かなくとも、私たち日本人のものの見方や行動を規定している「何か」があります。それこそが日本人の心の源流であり、日本人の意識の底に眠った記憶です。
この日本人の意識の底に眠った記憶とは、太古の昔から今日に至るまで、この豊かな森と水の日本列島という風土のなかで育成されてきた「日本人の精神的遺産」です。日本の神々の世界(八百万の神々)や風習・祭り・行事は、私たちの意識の底に眠った神々の記憶(古代の世界観)でもあり、大自然に宿る日本人の原風景でもあります。
この文明の端境期に、新しい価値観が求められる時期に、このような古代から豊かな森と水に恵まれた日本列島とうまく折り合いをつけ、自然と柔らかい関係を結び、自然と共に生きることを選んだ日本人の知恵を学んでいきましょう。
今年2012年は、現存する最古の歴史書「古事記(こじき・ふることぶみ)」が編纂されて1300年を迎える記念すべき年です。
「古事記」は、私たち日本人がどのような見方や考え方、感じ方をしてきたか、日本人の精神(自然観、死生観、歴史観)を理解する上で極めて貴重な書物です。日本人の心の源流を知ることで、これからの日本のあり方や進むべき道を考えてみることができるからです。
スサノヲ(スサノオ)
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アマテラスの岩戸籠もり 第3回 語りかぐら in 京都・町家カフェ「月の花」
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