◆成人式、象徴的な死と再生の通過儀式(一)

2012年01月09日

Posted by スサノヲ(スサノオ) at 21:49 │Comments( 0 )
◆成人式、象徴的な死と再生の通過儀式(一)


◆成人式、象徴的な死と再生の通過儀式(一)

◆◇◆成人式の今日的意義とその起源

 5~10年前の成人式では一部の若者が騒ぎ、成人式が混乱するという眉をひそめる報道を多く目にした。特に成人式の在り方が真剣に問われるきっかけになったのが、二〇〇一年の成人式で高松市のクラッカー事件をはじめ、高知県の橋本知事がヤジを叱り飛ばすなど、新成人のマナーの低下が叫ばれている。この機会に、現代社会での成人式の意味や意義をもう一度考えてみるべきなのかもしれない。

 本来一月十五日(現在の成人式は一月の第二月曜日を祝日として行われる)は、全国で小正月の民俗行事(繭魂・餅花、粥占、歩射神事、田遊び・田楽祭などの予祝神事、ナマハゲ・ヘトマト)が多く行われる。

 しかし、この日を中心として行なわれる小正月の行事が、成人の日という祝日があるために(人口が減少している農村・山村地帯でも)、小正月の行事が目立たなくなってしまった事は残念である(民俗行事の社会的機能が薄らいでしまう)。

 昔は、歳は元日に家族揃って一緒に年齢を加える(数え歳)。男子は十五歳頃、女子は十三歳頃になると、祖霊とともに成人となるのを祝った。

 ただ、旧暦の元日は新月で闇なので、望月(満月)の十五日に成人式(元服式)を行ったのである。これが「成人の日」の起源とされている。

 この成人式(元服式)は、奈良時代、皇族や貴族の子弟が十五歳前後になると髪型を改め冠をかぶり、成人の仲間入りをするという儀式となる(烏帽子をつける「初冠」という儀式)。

 さらに武家社会が始まると元服した成人は、一人前の印として常に自らの行動・発言に責任が求められた(冠をかぶり、幼名から成人の名前に変える「元服式」)。

 江戸時代になると月代を剃る儀式となり、女子の場合は、髪を結い上げる「髪上げの儀」が成人を意味する儀式となる。

 昭和の戦前の時代には、男の子は徴兵検査、女子は初潮祝いが大人への仲間入りとされていた。

 現在でも全国各地で成人式が行われるのは、こうした歴史的経過を辿った成人式(元服式)・成女式の継承である。(※注1・2)

※参考Hints&Notes(注釈)☆彡:*::*~☆~*:.,。・°・:*:★,。・°☆・。・゜★・。・。☆.・:*:★,。・°☆

(※注1) 戦後は戦地から戻り虚脱状態になった若者に希望を持たせようと埼玉県蕨市が「成年式」を行い、これが高く評価されて一九四八年七月)から一月十五日が「成人の日」として祝日になった。

 「大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます日」が「国民の祝日に関する法」第二条「成人の日」に関する記述である。

 「国民の祝日に関する法」は敗戦後の一九四七年に皇室祭祀令が廃止され、一九四八年に新しく出来た法律である。

 平成十二年(二〇〇〇年)より、一月十五日の成人の日をハッピーマンデー法に基づき、一月の第二月曜日に改正される。

(※注2) 成人式(成女式)は民族社会(共同体社会)における通過儀礼として最も重要なものの一つである。この儀式を終えると男女とも子供から一人前の大人になった事が認められ、婚姻が許されようになる。

 また祭祀への参加を許されたり様々な義務を課せられる事で、民俗社会(共同体社会)に正式に受け入れられるのである。つまり、子供から大人になったことを認める民俗社会(共同体社会)の儀式なのだ。

 日本各地の成人式は、大きく別けて「頭部装飾型(剃髪や結髪、烏帽子などの被り物をします)」「腰部装飾型(男子は袴、女子は腰巻などを贈ります)」「身体装飾型(鉄漿付け=お歯黒や文身=入れ墨を施す、お歯黒は一般には既婚の印と考えられますが元々は成女式に用いられたもの)」の三つのパターンに分類できる。

 また成年式(成女式)の儀式の風習について、死と再生の信仰を象徴する儀式を背景(成年式・成女式の儀礼は生から死へ、さらに生への転換の儀式。男子には過酷な試練が、女子には家政能力を試みる儀式が認められます)に窺い知ることが出来そうである。

スサノヲ(スサノオ)


◆神社魅力プロデューサー
http://www.ustream.tv/recorded/19336205
◆スサノヲのブログ
http://www.susanowo.com/
◆日本の神話と古代史と日本文化(mixi)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=508139
◆スサノヲとニギハヤヒの日本学 (livedoor)
http://blog.livedoor.jp/susanowo/
◆地域を幸せにするWebプロデューサー
https://www.facebook.com/susanowo8
◆神社魅力発信プロデュース「神社Web制作工房」
http://jinjaweb.com/


◆2012年 古事記編纂1300年記念

「なにごとの おわしますかは 知らねども かたじけなさに なみだこぼるる」

この言葉は、仏僧であった西行法師が伊勢神宮を参拝した際に詠んだとされる歌である。
自然崇拝を起源とする日本の神々は、目には見えない。

しかし八百万の神々は、神話の時代から今日に至るまで、時代とともに変化しながらも、さまざまな思想や宗教と宗教などと習合しながら、常に日本人の心に生き続けてきた。

2012年、現存する中では最古の歴史書「古事記(こじき・ふることぶみ)」が1300年を迎える。この「古事記」という書物には「国土の誕生について」「日本の神々について」「日本の歴史について」、「日本」と「日本人」のこの国のすべてのことが古代の人々の感性で語られている。

また、日本全国の神社で祀られてる「アマテラス」「スサノヲ」「オオクヌシ」などの神々の物語である「天の岩屋戸開き」「八岐大蛇退治」「稲葉の素兎」などがいきいきと描かれているのだ。

古代の人々が心に描いた世界観である「八百万の神々が今も生きる日の本の国の神々のものがたり」を知ることで、今一度「日本」と「日本人」のことを真剣に考えてみよう。いや、エンターテイメントとしても大変に面白い物語だ。この記念すべき年を機会に、ぜひ読んでみよう。

スサノヲ (スサノオ)




上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。