◆春、花見と団子と稲作信仰

2007年03月31日

Posted by スサノヲ(スサノオ) at 09:19 │Comments( 0 ) 年中行事に見る日本文化考
◆春、花見と団子と稲作信仰


◆春、花見と団子と稲作信仰

◆◇◆団子と稲作信仰、三月は十六団子、四月は花見団子・・・

 団子は昔から季節に応じて食べられてきた。三月は十六団子である。山の神さまが下りてきて田の神さまになる時にお供えするものだ。

 四月は花見団子である。桜を見ながら、桜色の団子や三色団子などをいただく。旧暦八月には月見団子。中秋の名月を見ながら、白い団子を頂く。十一月にはまた十六団子。今度は田の神様が山に戻って山の神様になるのにお供えする。

◆◇◆団子の起源と語源

 日本で団子が作られるようになったのは縄文時代頃であろうといわれている。初期の団子はいわゆる「粢(しとぎ)」で、米・粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・豆・椚(くぬぎ)の実・楢(なら)の実などを粉にして水で練った、火を使わない団子であった。これは現在でも民間習俗で死者の枕元に供える枕団子がこの粢(しとぎ)の方式だ。

 「団子(だんご)」という言葉の語源については定かではないが、中国の「団子(トゥアンズ、餡入り団子、日本の団子に相当するものは中国では円子、なおちなみに団の旧字は團、円の旧字は圓)」から来たという説、「団」が丸いという意味なので形から来たという説、「団」は集めるという意味で粉を集めて作るからだという説、などなどがある。

 串団子は室町時代頃に発生したと言われてるが、最初の頃は五個刺すのが基本であったが明和年間に四個のものがはやったとされた。現在では団子の大きさ次第で三個から五個の範囲で刺している。


スサノヲ(スサノオ)


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