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◆島根県八束郡・佐太神社の御座替神事(一)

2006年09月25日

Posted by スサノヲ(スサノオ) at 00:00 Comments( 0 ) 祭りに見る日本文化考



◆島根県八束郡・佐太神社の御座替神事(一)

◆◇◆島根県八束郡・佐太神社、御座替神事

 九月二十四日と二十五日に、島根県八束郡鹿島町の佐太大社で、かがり火と灯明がともる中、御座替神事が厳かに営まれる(九月二十四日に御座替神事を行い、翌二十五日に佐陀神能を行う)。

 この御座替神事は、同社の古伝祭の一つで、神在月(陰暦の十月に日本全国の神様が出雲に大集合して会議をするという)に先だって、神殿内陣の神座のござ(御座)を新しく敷き替える行事である(摂社末社から正中殿に至るまで順々に御座を敷き替えて、二十五日に幣帛を祀ってお祝いをする)。このことにより、神々の力が常に新しく続くと考えられた。

 九月二十四日午後八時から行われた神事では、神職らが二十一ある末社から南殿・北殿・本殿の順に、宍道湖北岸で栽培されたイ草で作った新しいござに敷き替えていく。

 舞殿では、神事に合わせ、出雲神楽の源流といわれる佐陀神能(神楽に能の所作を取り入れたもの、国の重要無形民俗文化財に指定)の「七座の舞」(鼕-どう-や笛などの音に合わせ古式ゆかしく行われる優雅な舞)を奉納した。

 この神事は、神在月には全国から神様が集まって来るので、神座のござ(御座)を新しく敷きかえて、きれいにしておこうというものである。もう千二百年年以上続いている、古式ゆかしい神事だ。


スサノヲ(スサノオ)