◆神話の世界観、本能的に世界の本質を感じ取る

2007年01月06日

Posted by スサノヲ(スサノオ) at 00:00 │Comments( 0 ) 神話に見る日本文化考
◆神話の世界観、本能的に世界の本質を感じ取る


◆神話の世界観、本能的に世界の本質を感じ取る

 神話とは何か。この問いに対して多くの学者がさまざまに定義を試みてきた。

 それらの学説は多岐にわたるが、例えばルーマニア生まれの宗教学・宗教史学者ミルチャ・エリアーデは「神話と現実」の中で次のように論ずる。

 「神話は神聖な歴史を物語る、それは原初の時、『始め』の神話的時に起こった出来事を物語るものである。いいかえれば、神話は超自然者の行為を通じて、宇宙という全実在であれ、一つの島、植物、特定な人間行動、制度のような部分的実在であれ、その実在がいかにもたらされたかを語る。そこで、神話は、常に『創造』の説明であって、あるものがいかに作られたか、存在し始めたかを語る。」

 今と違って、古代の人たちは素朴だが、純粋に、本能的に世界の本質を感じ取っていた。それを、物語として未来に伝えているのかもしれない。

 もしかして、現在の緊張した国際社会、複雑な人間関係の中で生きる現代人にとって、神話が与えてくれる新しい視点は、新たな問題解決のヒントを与えてくれるかもしれない。


スサノヲ(スサノオ)


同じカテゴリー(神話に見る日本文化考)の記事画像
◆アマテラス(天照大神)と伊勢神宮の謎(二)
◆アマテラス(天照大神)と伊勢神宮の謎(一)
◆神話の世界観、本能的に世界の本質を感じ取る
◆神話の死生観、死を発見し理解し概念として他者と共有した
◆2012年『古事記編纂1300年記念』
◆『古事記』、神話のコスモロジー(一)
同じカテゴリー(神話に見る日本文化考)の記事
 ◆アマテラス(天照大神)と伊勢神宮の謎(二) (2013-06-04 18:16)
 ◆アマテラス(天照大神)と伊勢神宮の謎(一) (2013-06-04 18:13)
 ◆神話の世界観、本能的に世界の本質を感じ取る (2012-01-09 21:42)
 ◆神話の死生観、死を発見し理解し概念として他者と共有した (2012-01-09 21:40)
 ◆2012年『古事記編纂1300年記念』 (2012-01-01 11:12)
 ◆『古事記』、神話のコスモロジー(一)  (2007-02-09 23:48)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。